福島県相馬地区の新民謡。宮城県伊具郡丸森町から、福島県相馬郡新地町駒ヶ嶺字菅谷に
婿養子に入った鈴木正夫がその師堀内秀之進の助力を得て作り上げたもの。鈴木正夫は民謡の
手ほどきを受けるため、堀内の住む相馬市百槻までの約八キロの道のりを夜間ほぼ連日の
ように歩いて通った。この唄は彼がその道中によく唄っていた草刈唄を陰旋律化し
石投げ甚句の始めの部分を組み合わせて編み出したという。(雄山閣 日本民謡大辞典より)
平成23年3月11日東北地方太平洋沿岸を襲った巨大津波、それに伴い発生した原発事故、相馬地方に
住んでおられた人達の住宅は地震被害を免れたのに放射能で住む事が出来なくなりいまだに故郷を離れ
てに非難している人達の心情はいかばかりか一日も早いふるさとへの帰還がかないますよう祈念申し上げます。
新相馬節 歌 詞
ハアー 遥か彼方は 相馬の空かヨ なんだこらようと
(ハ チョイ チョイ)
相馬恋しや なつかしや なんだこらようと (ハ チョイ チョイ)
ハアー 秋の夜寒に
針の手止めてヨ なんだこらようと
(ハ チョイ チョイ)
主の安否を 思い出す なんだこらようと (ハ チョイ チョイ)
ハアー ほろり涙で
風呂焚く嫁御ヨ なんだこらようと
(ハ チョイ チョイ)
けむいばかりじゃ ないらしい なんだこらようと
(ハ チョイ チョイ)
ハアー 待つ夜の長さを 四五尺つめてョ なんだこらようと
(ハチョイチョイ)
逢うた其の夜に のばしたい なんだこらようと
(ハチョイチョイ)
ハアー
当座の花なら なぜあの時にョ なんだこらようと
(ハチョイチョイ)
固い私を 迷わせた なんだこらようと (ハチョイチョイ)
ハアー 夢で見るよじゃ
惚れよが足りぬヨ なんだこらようと (ハチョイチョイ)
本当に 惚れたら 眠られぬ なんだこらようと (ハチョイチョイ)
ハアー みんな夢だと
諦めながらョ なんだこらようと (ハチョイチョイ)
酔えぬ お酒で 耐えて泣く なんだこらようと
(ハチョイチョイ)
ハアー 酔えば せつなく 瞼の裏にョ
なんだこらようと (ハチョイチョイ)
残る おもかげ 何としよう なんだこらようと
(ハチョイチョイ)
ハアー はるか彼方は 都の空かョ
なんだこらようと (ハチョイチョイ)
遠い 汽笛の せつなさョ なんだこらようと
(ハチョイチョイ)